心の不調の本当の原因を見つめる

心の病や精神的な苦しみには、表面的な症状の奥に、気づかれていない「本当の原因」が潜んでいます。
「性格の問題」や「ただのストレス」と片付けてしまっては、何年経っても苦しさは消えません。
まず必要なのは、心の不調がどこから始まったのかを見つめ直すことです。そこから、回復への道が開かれます。
原因の多くは、無意識にある
心の病は、単なる思い込みや気のせいではありません。
多くの場合、子ども時代の環境や人間関係の中で感じた不安や傷つきが、無意識の中に刻まれています。
こうした記憶は忘れてしまっていても、感情や身体の反応として今も影響を与え続けています。
そしてそれこそが、何度も同じ悩みに苦しむ根本の原因なのです。
自分の感情や思考のクセを知る
自分では当たり前になっている「感じ方」や「考え方」にも、心の病を長引かせる要因が潜んでいます。
たとえば、人の目を気にしすぎる、すぐに自分を責めてしまう、不安になると最悪の想像にとらわれる──
こうした反応は、過去の経験から身についた「心のくせ」と言えます。
それらを見直すことで、自分の内側で何が起きていたのかが見えてきます。
症状ではなく、「心のしくみ」を変えるアプローチ
心の症状は、意志や思考だけでは変えられない「無意識のしくみ」から生まれていることが少なくありません。
マインド・サイエンスの催眠療法では、過去の経験から無意識に形成された反応パターンや感情の記憶に目を向け、それらを少しずつ見直していく方法を用います。
「話すだけ」「気づくだけ」では届かなかった心の奥に、実際に働きかけるプロセスによって理屈では変えられなかった症状に変化が生まれはじめます。
繰り返さないために、心の土台から整える
多くの人が経験するように、症状は良くなったと思っても、ストレスや出来事をきっかけに再発してしまうことがあります。
それは、表面的な対処ではなく、症状を生み出している心の構造が変わっていないからです。
本当の安定には、無意識の中にある「心の土台」──たとえば思い込み・防衛反応・自動的な感情の反応──を見直しそこに新たな柔軟さを取り戻すことが欠かせません。
変われる力は、あなたの中にある
これまで何をしても変われなかったという経験は、自信を奪い、希望を遠ざけます。
でも、それは方法が間違っていただけかもしれません。
あなたの中には、もともと変わる力が眠っているのです。
症状をつくり出していた無意識のしくみを理解し、適切に働きかけていくことで、心は確かに変わっていきます。
それは、誰かに依存することではなく、あなた自身の力を取り戻す過程なのです。
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