催眠療法と催眠術との違い。
催眠療法(クリニカル催眠)と催眠術(ショー催眠)は、
催眠療法は、医療や心理療法の領域で用いられる催眠の応用です。催眠療法は、リラックスさせて集中力を高め、意識の深いレベルでの心の変化を促すことを目指します。この状態では、自身の心の問題に対する新たな視点を得たり、不安緩和、自己信頼感の向上などの問題を解決するための新しいスキルや戦略を学ぶことができます。
ショー催眠の主な目的は、観客を驚かせる、笑わせる、楽しませるためのエンターテインメントとして行われます。そして、その催眠効果(変化)は一時的です。
一方、クリニカル催眠(催眠療法)は、心の問題や症状の改善を目的としており、そのためのアプローチはより深いものとなります。催眠療法における催眠効果は永続的でなければなりません。そのためには、催眠暗示だけでなく、心理療法的なアプローチが必要とされます。これは、心の深層にある問題や固定観念、トラウマなどに対処し、永続的な変化をもたらすためです。
したがって、ショー催眠と催眠療法との大きな違いは、求める結果の違いから来ています。そのため、その手法やアプローチも全く違ったものとなるのです。
ショー催眠は瞬間的なリアクションを引き出すことに重点を置き、催眠療法は持続的な変化と心の健康を追求します。
ショー催眠術において誤解されやすい点は、 ステージの上の被験者が あたかも催眠術師の意のままに操られているような印象を受けることでしょう。
しかし、実際は、催眠状態における被験者は自分の安全や価値観を守るための基本的な判断力を保持しています。決して抵抗できないわけではないのです。
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