マインド・サイエンス独自の催眠療法

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 催眠療法と催眠術は、まったく別のものです

「催眠」と聞くと、テレビ番組や舞台で見かける“催眠術”を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、心の問題に向き合うための催眠療法(クリニカル・ヒプノシス)エンターテインメントとしての催眠術(ショー催眠)は、その目的も方法も、まったく異なるものです。

催眠術は“見せるため”の一時的な現象

催眠術は、観客を驚かせたり楽しませたりすることを目的としたショー技法です。
被験者に一時的な感覚の変化や行動を起こさせ、その反応を見せることで場を盛り上げます。
その効果は一時的で、本人の協力や暗示に対する受けやすさにも大きく左右されます。
また、ステージ上の演出から、「催眠にかかると意識を失って操られてしまう」と誤解されることも少なくありません。

催眠療法は、心の回復と成長のための心理療法

一方で、催眠療法は医療や心理支援の現場で活用される科学的・臨床的アプローチです。
深くリラックスした意識状態の中で、普段は気づけなかった無意識の領域に優しくアクセスし、心の深い部分に働きかけます。
催眠状態に入ると、自己理解が深まり、不安の緩和や自己肯定感の回復といった、持続的で実生活に活かせる変化が生まれてきます。

ここで重要なのは、催眠療法が「ただ暗示を与える」だけの手法ではないということです。
トラウマや思い込み、自己否定の構造そのものに丁寧に働きかけ、心の再編成を促すプロセスが含まれています。

これらの違いからもわかるように、催眠術と催眠療法はまったく別の目的と方法で行われています。
催眠術は“見せるための技法”、催眠療法は“心の変容を支える心理療法”──目的も、働きかける深さも、本質的に異なるのです。
 

決定的な違いは「目的」と「効果の深さ」

催眠術と催眠療法の違いは、主にその目的と効果の深さにあります。
催眠術は、驚きや娯楽を目的としたショー的な催眠で、一時的な反応を引き出すことに重点が置かれます。
一方で催眠療法は、心の問題を改善し、自己成長を促すことを目的とした心理的アプローチであり、一過性ではなく、持続的で深い変化を生み出すことを目指します。
また、催眠術は観客向けに演出された誘導を行うのに対し、催眠療法では丁寧な対話と働きかけによって、心の奥深くにある原因へとアプローチしていきます。
さらに、催眠療法では催眠状態においても本人の判断力や自己コントロールはしっかり保たれており、安全性が確保された上で進められるという点でも、大きく異なります。



 

催眠療法中でも、意識ははっきり保たれています

ショー催眠では、あたかも催眠術師の指示に完全に従っているように見える演出がされます。
しかし、実際の催眠状態では、被験者は自分の価値観や安全を守る判断力を常に持っています。
催眠療法では、意識がはっきりしており、話すこと・考えることも可能です。
その中で、普段の思考では届かない“心の奥”へとアクセスし、自分の内側から変化を起こしていきます。

催眠療法は、あなた自身の力を引き出すための方法です

催眠中の女性画像
催眠は、何か特別なものではありません。

私たちが本来持っている「集中する力」「癒す力」「変わろうとする力」を、正しく引き出すための技法です。

催眠術とは似て非なるもの──
催眠療法は、あなたの心に本来備わっていた力を呼び覚まし、回復と成長を導くための確かなアプローチなのです。
 
 
 
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