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OCD傾向

 
あなたが日常生活で、払いのけようとしても頭から消えない繰り返しの思考や観念に悩む場合、または人との関わりで生じた不快な感情や批判が頭から離れず、自分の言動を何度も思い返して反復的に検証する傾向があれば、それはOCD(強迫性障害、強迫症)の傾向があるといえます。さらに、物の位置に異常なほどこだわる、自分で決めたルールに固執する、或いは何か気になることを簡単に流せないと感じる時間が多い場合も、OCD傾向の特徴として挙げられます。極度に神経質で潔癖感が強いと感じるのも、この傾向の一部です。
 
これらの症状は、必ずしもOCD(強迫症)と診断されるほどの重症ではないかもしれませんが、いわゆる「グレーゾーン」に該当するような症状を呈している人も少なくありません。
 
このようなOCD傾向が日常生活において、自分自身だけでなく家族(特にパートナーや子供)にまで影響を与え、その行動や考え方を強要してしまうケースも存在します。特に心配なのは、このような状況に巻き込まれた子供が成長過程でOCD傾向や直接的なOCD症状に苦しむ可能性があることです。
 
多くの場合、親の一方または両方がOCD傾向を持つと、その傾向が遺伝的要因として子供にも引き継がれます。このような状況では、親が作り出す家庭環境が子供の症状の進行を加速させる可能性があります。そのため、家族がこのような症状に巻き込まれるのは、特に子供の健全な成長と人生に対して望ましくない影響を及ぼす可能性があります。
 
OCD傾向の一つの顕著な特徴は、精神的ストレスによって症状が悪化することです。簡単に言えば、ストレスがこの症状のバロメーターとなるわけです。この点を考慮に入れると、家庭環境の改善やストレスの管理は、症状の進行を抑制するために非常に重要な要素となります。
 
 
約50%のOCD(強迫症)は児童・思春期に早期発症するタイプであるため、OCD傾向を持つ親が子育てや家庭環境に与える影響は、子供たちにとって非常に重要です。この事実からも、親の日常生活に溶け込んでいるOCDの個人的性格傾向や習慣が、子供に対して強い影響を及ぼしている可能性が高いと考えられます。
 
できるだけ早期にこのOCD傾向を克服することが望ましいのです。
 
多くの人が自分と他人は似たようなものだと思い込んで生活している場合もありますが、OCD傾向による人と違う自分の特性に目を向けることが必要です。
 
OCD傾向を持つ人々は、日常生活や人間関係において特定の困難に直面することがよくあります。これは一般的に強迫的な思考や行動、あるいは過度な確認作業などに起因していることが多く、その結果としてストレスや不安が増大する場合があります。
 
自分で自身の特性を客観的に評価し、改善が必要な点に正面から向き合ってください。そうすることで、より生きやすい、充実した人生を送ることができるでしょう。私はそのような人生を歩んでいただきたいと心より願っています。
 
強迫性障害(OCD)に関して詳しくは、著書:脳科学。遺伝学に基づく「催眠療法」第2章 P.74~82、第3章 P.145~153をぜひお読みください。著書紹介
 
関連サイト  OCD(強迫症)