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トラウマとは…
トラウマの解消が人生を開く。

■トラウマの記憶とそれによって形成された脳内回路の影響

 トラウマは、過去に起こった痛みや苦悩を伴う出来事の記憶と、その出来事に基づいて形成された脳内回路を指します。これらの記憶や脳内神経回路が、個人の感情、思考、行動に顕著に影響を与え、時に長期的な心理的、行動的問題を引き起こし、人生の進行に障害をもたらすことがあります。
 
■脳科学におけるトラウマの影響
 
 トラウマは脳のストレス反応を変化させ、特に扁桃体(感情を処理する部分)、前頭葉(意思決定や思考を担う部分)、海馬(記憶形成に関与する部分)に影響を及ぼすことが知られています。トラウマにより扁桃体が過剰に反応し、不安や恐怖の感情を引き起こすことがあります。また、長期的なストレスやトラウマは海馬の容積を減少させ、記憶の問題や情報の処理に影響を及ぼす可能性があります。さらに、トラウマは前頭葉の機能にも影響を与え、意思決定や抑制制御の障害を引き起こすことがあります。このように、トラウマは脳の複数の重要な部分に影響を及ぼし、その機能に深刻な変化をもたらす可能性があります。
 
エピジェネティクスにおけるトラウマの影響
 
 トラウマは遺伝子発現に多面的な影響を与える可能性があります。これには、特定の遺伝子の活動が変化することが含まれ、その結果、ストレスホルモンの反応や脳の発達に影響を及ぼす可能性があります。この遺伝子発現の変化は、DNAメチル化やヒストン修飾のようなエピジェネティックなメカニズム、さらにはRNA干渉や転写因子の調節などによって起こります。特に、DNAメチル化は遺伝子のオン・オフを制御する重要なプロセスであり、トラウマによって変化する可能性があります。これは長期的な影響を及ぼし、場合によっては次世代にも影響を与えることがあります。エピジェネティクスの研究は、親のトラウマ体験がDNAメチル化を通じて子孫に遺伝的に影響を与える可能性があることを示唆しています。このように、トラウマは遺伝子発現の変化という広範なプロセスを通じて、個人の心身の健康に多大な影響を与える可能性があります。

 
*エピジェネティクスとは、
 遺伝子の機能が環境や経験によってどのように変化するかを研究する新しい遺伝学の分野です。

*ヒストン修飾とは、
 DNAはタンパク質の複合体であるヒストンに巻き付いています。ヒストンに化学的な修飾が加わると、DNAの構造が変化し、遺伝子がアクセスしやすくなったり、逆にアクセスが難しくなったりします。これによって遺伝子の発現が増加または減少することがあります。  

*RNA干渉とは、
 RNA分子が特定のメッセンジャーRNA(mRNA)に結合して、そのmRNAの翻訳を阻害することによっても遺伝子の発現は調節されます。これにより、特定のタンパク質が合成されるのを防ぐことができます。

転写因子の活性化または抑制とは、
 転写因子は、特定の遺伝子の発現を開始または停止するタンパク質です。これらは、細胞内のシグナルや外部からのシグナルに応じて活性化されることがあります。
 

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