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  デフォルトモードネットワーク(DMN)とは…。 

 
デフォルトモードネットワーク(Default Mode Network,DMN)は、私たちが特定の外部タスクに従事していないとき、つまりぼんやりとリラックスした状態、つまり「デフォルトのモード」である時、または内省(内面への思考)時に活動が高まる脳領域のネットワークのことです。
 
催眠療法中や自己催眠時における催眠状態では、DMNの活動が活発になります。
これにより自己関連の思考や感情の深化、さらには自己認識や洞察の向上を助けることが期待されます。
 
DMNは、自分自身のこと、他人、過去や未来の出来事について考えるときに活動します。これは「内なる声、心の中の声」や自己に関する反省を伴う思考と関連しています。過去の経験を反省したり、未来の出来事や目的を想像したりするときに活動します。
これは「エピソード的な未来思考」(Episodic Future Thinking)とも関連しています。
この「エピソード的な未来思考」は、意思決定、計画、自己制御などの多くの認知機能と関連しており、人々が未来に向けての行動や計画を形成する上で非常に重要な役割を果たしていると考えられています。
また
DMNは自己の認識や自己に関連する情報の処理に関与しています。これは、自己の価値観や信念、目的、欲望などの自己関連の情報の統合と関連しています。
他人の考えや感情、意図を推測する能力、通常「心の理論」(Theory of Mind)と呼ばれるものも、DMNの活動と関連していると考えられています。
DMNは感情や気分の調節にも一定の役割を果たしていると示唆されています。
 
DMNは、意識の連続性や一貫性を維持するのに役立つとも考えられています。これは、私たちが自分自身を一貫した存在として認識し続けることを助ける役割を持っているとされています。
 
それに加えて、DMNは他の脳ネットワーク、特に注意ネットワークやエグゼクティブネットワークと対照的に働くことが多いとされています。例えば、集中的なタスクを実行する際には、エグゼクティブネットワークが活発化し、DMNの活動が低下することが多いです。
 
このように、DMNは日常生活の中で多様な役割を果たしており、我々の思考や認識の多くの側面と密接に関連しています。
 
「心の理論」とは、他者の信念、欲望、感情、意図などの精神的状態を推測する能力を指します。3〜4歳ごろに基本的な形成を始め、成熟するにつれて洗練され、複雑な社会的状況に対応するためのより高度な理解を身につけていきます。つまり、他人が何を考えているのか、何を感じているのかを理解することができる認知的な機能のことをいいます。この能力は、社会的な相互作用やコミュニケーションにおいて、他者の行動や反応を予測するのに極めて重要です。人々が社会的な生活を営む上での基盤となる能力であり、人間関係の形成や維持、さらにはモラルや倫理の判断にも深く関連しています。「心の理論」は、脳の特定の領域、特に前頭前野や側頭葉の一部と関連していると考えられています。
 

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