マインド・サイエンス独自の催眠療法

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自我について

 
子供の自我の成長は、生物学的、心理学的、社会的要因が複雑に絡み合って進行します。脳科学の観点から見ると、自我の成長や過程は脳の発達と深く関連しています。以下、子供の自我の成長に関わる脳の発達の過程を概観します。
 
乳幼児期(0-2歳): この時期の子供の脳は急速に成長します。特に前頭葉、特に前頭前野は大きな発達を遂げますが、まだ未成熟です。この時期の子供は、自己と他者を完全に区別することが難しいといえます。彼らは環境に対する感受性が高く、親や養育者の反応に強く影響を受けます。
 
幼児期(2-6歳): 脳のシナプスの形成がピークを迎える時期。この時期、子供は自己中心的な思考から、他者の視点を理解する初歩的な段階へと移行します。言語能力の発展と共に、自己認識や他者との関係性を理解する能力も増してきます。
 
学童期(6-12歳): 前頭葉の発達が進行し、抽象的思考や計画性、自己制御の能力が向上します。この時期になると、子供は自分の存在を他者と比較して意識するようになります。また、友人関係や学校の社会環境が自我の形成に大きく影響します。
 
青春期(12-18歳以上): 脳の再構築が行われ、特に前頭葉が最後の大きな発達を遂げます。この時期、大脳辺縁系(情動系)の活動が活発になるため、感情の起伏が激しくなることが一般的です。自我の確立やアイデンティティの探求が主な課題となります。
 
このように、子供の自我の成長は生後から青春期にかけての間に徐々に進行していきます。脳の発達と密接に関わっており、その過程は個人の経験や環境、遺伝的要因などによって異なることがあります。親や教育者は、それぞれの発達段階に応じたサポートやガイダンスが必要となります。
 
自我の発達過程における環境の影響は多岐にわたります。さらにいくつかの要因とその影響を考えてみましょう。≫≫≫