マインド・サイエンス独自の催眠療法

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 「理性の理解、感情の納得」

 
心の病や精神的トラウマは、人の生活に大きな影響を及ぼします。催眠療法は、これらの問題を治すアプローチの一つです。しかし、催眠療法において、暗示の効果を最大限に発揮して、しかも永続的なものとするためには、催眠療法の際の脳の中で起こっているプロセスを理解することが不可欠です。特に、理性(前頭前野)と感情(情動系)の関係性をしっかりと捉えることが大切です。
 
前頭前野と情動系の役割
 
前頭前野は、私たちの思考や判断、意志決定に関わる部分であり、理性の中心ともいえる脳の部位です。一方、情動系は感情や欲求、衝動などを制御しています。
 
催眠療法の際に暗示をかけることで、情動系に直接アクセスしようとすると、前頭前野がそれをブロックすることがあります。なぜなら、前頭前野は私たちの安全や健康を守るために、外部からの情報や暗示をフィルタリングする役割を果たしているからです。
 
理性の理解とは
 
催眠療法を効果的に行うためには、この前頭前野の「ガード」を下げる必要があります。それを実現するためには、「理性の理解」が必要です。これは、患者が暗示の内容やその目的を論理的に理解し、受け入れるプロセスを意味します。言い換えれば、患者が暗示の内容に納得し、それに基づいて行動や感情を変えることの正当性や有効性を感じることです。
 
感情の納得とは
 
一方、情動系は我々の深層の感情や衝動を制御しています。この部分に働きかけるためには、単なる理論的な理解だけでなく、感情的な納得が必要です。これは、患者が心の底からその変化を受け入れ、その変化が正しいと感じることを意味します。
 
結論
 
「理性の理解、感情の納得」は催眠療法が成功するための鍵といえる要素です。これにより、前頭前野が情動系へのアクセスをブロックすることなく、暗示が効果的に作用し、持続的な効果をもたらすことができます。脳のこの複雑なインタラクションを理解することで、より効果的な治療を実現することができるのです。